(13) The Cult

(13) The Cult


Cult




中学、高校のころは私はBon JoviとGNRに狂っていて、
彼らが好んで聞いている音楽をインタビューとかで聞きつけたら
それを自分でも手に入れてとにかく聴いていました。
ミーハーといわれればそれまでですが、この時期にはかなり色んな音楽を聴きましたね。
そうやってるうちにだんだん自分の好みの音楽がわかってきたわけですが、
当時、かなり色んなミュージシャンが「これはいい!」といっていたのが
このThe Cultの「Electric」というアルバムでした。(あとFaith No Moreとかね)

もちろんミーハーなワタクシは、週末に大阪に遊びに出かけると
タワーレコードに立ち寄って色々CDを漁り、この「Electric」を手に入れたのでした。
国内版のCDでもよかったんでしょうが、輸入版のほうが安かったですから
数が買えるのでそうしてたんですね。
The Cultに関して何の知識も持たずに聴いたこのアルバムにやられました。
1曲目の「Wild Flower」から最後の「Memphis Hip Shake」(ってタイトルだったかな?)まで一気に聴いて、
翌日には学校で人にすすめまくったという・・・
それぐらいインパクトあったんです。

だけど、私はてっきりカルトがアメリカのバンドだって思ってたんです。
あのアルバムはもろに「アメリカンロック」だったから。
そしたら後で雑誌とかで「実はイギリスのダークなイメージのあったバンド」だったと知ってびっくり仰天。
え?イギリス人があんなあっかるーいロックしちゃうんだ?って。

この「Electric」に続くアルバムが「Sonic Temple」なんですが、
これを手に入れたのは夏休みのアメリカ旅行中。
CDショップに立ち寄ってみたら、このアルバムがディスプレイしてたので何も考えずに購入。
当時はまだカセットテープのウォークマンが主流だったので、私もそれを持って旅行してたのですが、
日本に帰って自分のステレオでCD聴くまで待てない、ってのでこのアルバムからの第一弾シングル
「Fire Woman」のシングルカセットも購入して、アメリカ滞在中ずーっと聴いてた思い出があります。
それぐらい、気に入ってました。
だけど、「Electric」とは毛色の違う、もうちょっとアメリカンなロックが
この「Sonic Temple」というアルバムです。

両方好きですが、どっちかひとつを選べといわれたら私はSonicを選びます。
なんでかって?こっちの方がうるさいから(爆)。
うるさいというか、重いからかな。
一曲めの「Sun King」なんてイントロからしびれます・・・
ギターのリフ、格好よすぎ。そして「New York City」の疾走感。
どれをとっても素晴らしい。
夏休みが終わって、久しぶりに学校に行って速攻クラスメートのHR/HM好きな男の子たちに
「この夏のおすすめ!」とCDをまわしまくった私でした・・・

そして無理やり私にCultを聞かされたクラスメートたち。
この二つのアルバムを聴いてこうコメントしてました。
「ElectricとSonic Templeって本当に同じバンドのアルバムかよ?
Vocalは一緒だけど、音ぜんぜん違うやんけ!
(我々の学校は京都の果てにありました・・・ゆえに関西弁地域なんです)」

そう、明暗ってぐらいに違うよ。
だから雨降ってる日に間違ってもSonic Templeとか聴いたらあかんで~って答えました。
それぐらい違う。だけど変わらないのが・・・

イアン・アスベリーのヴォーカルなんだな。
この人は線の太いヴォーカル、パワフルというよりも「深い」声。
Pearl JamのEddie Vedderみたいな系統なんですが、
イアンのほうがもうちょっと線が太いかな。
だから重めのギターサウンドとよく合うんです。
そして軽かろうが、重かろうがとにかく格好のいいギターリフを刻んでいるのがビリー・ダフィ。
この二人が喧嘩別れして、解散したときは悲しかったものですが・・・

最近再結成されました(笑)。
非常にめでたいことです。




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